飲食店はなぜ忙しいのに儲からないのか?利益が消える5つの原因を解説

飲食店が忙しいのに儲からない原因と利益改善のポイント

「毎日忙しいのに利益が残らない」

これは飲食店経営者や店長からよく聞く悩みです。

それなのに、

  • 資金繰りが苦しい
  • 利益が思ったほど残らない
  • 給与を上げられない

という状況に陥る店舗は少なくありません。

私自身、飲食業界で12年以上、店長やエリアマネージャーとして店舗運営に携わってきましたが、

「忙しい店=儲かる店」ではないことを何度も見てきました。

この記事では、忙しいのに利益が残らない飲食店の構造と、
改善ポイントを解説します。

なぜ忙しいのに利益が残らないのか

まず理解したいのは、売上と利益は別物だということです。

例えば、「売上が1,000万円」あっても、

  1. 原価率
    ➥30%を超えている
  2. 人件費率
    ➥30%を超えている
  3. 家賃
    ➥売上に対して20%以上
  4. 光熱費
    ➥売上に対して8%以上
  5. 広告費
    ➥売上に対して12%以上

店舗のコストが高ければ高いほど、利益は残りません。

つまり、重要なのは売上ではなく…

を作ることです。

原因① 客数は多いが客単価が低い

忙しい店舗によくあるパターンです。

毎日多くのお客様が来店しても、客単価が低ければ利益は伸びません。

  1. 安売り中心
  2. セット販売が弱い
  3. 追加注文が少ない

こういった店舗は利益率が低くなります。

【チェックポイント】
☐客単価は前年より上がっているか
☐高利益商品は売れているか
☐おすすめ販売はできているか

matsu
matsu

原価率の高いリピート化目的の商品があれば、
クロスセル(セット売り)など抱き合わせで、
原価率を落として利益を確保する。

またスタッフのサービスに【おすすめ販売】を、マニュアル化など“仕組み化”することで客単価を上げたりと、現場ですぐにできる対応策は沢山あります。

原因② 人件費が利益を圧迫している

忙しい店舗ほど人を増やしがちです。

ですが、人員配置が適切でなければ利益は残りません。

  • 暇な時間帯にも人が多い
  • 役割分担が曖昧
  • 教育不足で生産性が低い

こういった状態では人件費率が上がります。

結果として、利益の残りにくい店舗運営になっていることも少なくありません。

原因③ 原価管理ができていない

売上が増えると見落としがちなのが原価です。

  1. 過剰仕込み
  2. 廃棄ロス
  3. 過剰盛り付け
  4. 発注ミス

上記の要因が、積み重なることで利益は大きく減ります。

忙しい店舗ほど、数字を確認する時間がなくなりがちです。

原因④ オペレーションが非効率

売上があるのに利益が出ない店舗では、

『無駄な作業』が多いことがあります。

  1. 動線が悪い
  2. 二度手間が多い
  3. 作業が属人化している

スタッフが頑張っているのに、成果につながらない状態です。

原因⑤ 数字を見ていない

現場経験上、最も多い原因がこれです。

忙しい店舗ほど、数字を見る時間がありません。

しかし、利益改善には数字管理が不可欠です。

最低でも、

  1. 原価率
  2. 人件費率
  3. 客単価
  4. 客数
  5. 回転率

は定期的に確認する必要があります。

忙しい店と儲かる店の違い

実は、忙しい店と儲かる店は別です。

忙しい店利益が残る店
常に人手不足人員配置が最適化されている
スタッフが疲弊している無理なく働けるオペレーション
売上だけを追いかける利益率まで把握している
場当たり的な運営仕組みで店舗が回っている
店長の経験と勘に頼る数字をもとに改善している
教育が属人化している教育が標準化されている
店長が現場から離れられない店長は管理・育成に時間を使える
毎日「忙しい」で終わる毎日少しずつ利益を積み上げる

利益が残る店舗は、
「頑張る」よりも「仕組み化」を重視しています。

例えば、

  1. DX化
  2. 原価管理
  3. シフト最適化
  4. 教育の標準化

などです。

その結果、少ない負担で『高い利益』を出せています。

DXで利益改善できるケースも多い

最近では、

  • POSレジ
  • モバイルオーダー
  • キャッシュレス決済

などを活用して利益改善を行う店舗も増えています。

ただし、導入するだけでは意味がありません。

大切なのは、数字を見て改善することです。

現場経験者が感じる本当の問題

現場でよく見たのは「売上を追いかけすぎる店舗」です。

もちろん売上は重要です。

しかし、利益が残らなければ意味がありません。

本当に強い店舗は、売上だけでなく…

  • 利益率
  • 生産性
  • スタッフ定着率

なども見ています。

実際に“管理してきた店舗”の一例

以下、実際に私が管理していた店舗の一例です。

項目① 12坪店舗② 22坪店舗③ 38坪店舗
売上333万円648万円1,063万円
原価率25.76%27.56%35.09%
人件費率30.66%26.07%33.80%
家賃14万円98万円138万円
水光熱費15万円31万円59万円
その他販管費46.1万円91.5万円171.7万円
利益+70万円+80万円-1万円
matsu
matsu

店舗名は伏せますが、関西と関東のカフェ業態の一例です。

売上が高くともFLコスト(原価・人件費)が、
管理できていないと利益は出ません。

③の店舗は人材が定着せず、“高額な求人コスト”なども赤字計上の要因です。

まとめ

忙しいのに利益が残らない飲食店には共通点があります。

  1. 客単価が低い
  2. 人件費率が高い
  3. 原価管理不足
  4. オペレーション非効率
  5. 数字管理不足

これらは典型的な原因です。

利益改善のためには、売上だけを追うのではなく、

POSレジやDXツールを活用しながら、原価・人件費・オペレーションを継続的に改善していくことで、忙しいだけの店舗から利益が残る店舗へと変わることができます。

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