飲食店POSレジ|失敗する店の共通点とは

飲食店向けPOSレジの選び方と導入で失敗する店舗の特徴を解説するアイキャッチ画像

飲食店のPOSレジ選びは、
値段・機能・知名度だけで決めてしまうと高確率で失敗します。

私も飲食店で12年以上働いてきた立場で言うと、
「POSレジ導入で失敗した店」には、
明確な共通点があるのはご存じでしょうか。

POSレジは高機能なものを選べば良いわけではなく、自店舗に合ったものを選ぶことが重要です。

本記事では、実際の現場目線も交えながら、
POSレジ選びで失敗する店舗の共通点と、本当に見るべき選定ポイントを解説します。

POSレジ導入で失敗する店の5つの共通点

POSレジの失敗は、
実は技術ではなく“意思決定”に問題があります。

結論、失敗する店の共通点は以下の5つです。

「初期費用が安く、月額費用が無料だから」が最も多い失敗です。

初期費用0円に惹かれて導入したものの…

  • ハンディが使えない
  • モバイルオーダー非対応
  • 分析機能が足りていない
  • 他サービスとの連携が弱い

など後から必要機能が不足していることに気付きます。

matsu
matsu

結果として【POS変更】→【再設定】
→【スタッフ再教育】
となり、余計なコストが発生してしまうケースが非常に多いです。

また必要な機能を補うために、別のサービスの活用も必要になり、月額のコストが高額になってしまうこともあります。

飲食店は特にピーク時の損失が大きいので、無料で節約できるのは、長い目で見ると微々たるものです。

POSレジは業態によって必要機能が大きく異なります。

あくまで一例ですが、同じ飲食店でも下記のように必要な機能に違いがございます。

【カフェ/運営に必要な機能】

  • 商品カスタマイズ
  • テイクアウト管理
  • モバイルオーダー

【居酒屋/運営に必要な機能】

  • テーブル管理
  • コース管理
  • ハンディ連携

【ラーメン店/運営に必要な機能】

  • 券売機連携
  • 回転率分析
  • セルフオーダー

業態に合わないPOSは高確率で失敗してしまいます。

導入を考えているのであれば、
自店舗の業態にあったものを選ばないといけません。

現在1店舗しか運営していない状況でも、
後々「導入しておけばよかった…」にならないよう、
今ではなく“未来”も考えて導入を考えておくべきです。

  • 2店舗目出店予定
  • FC展開予定
  • キッチンカー展開予定

上記のように店舗展開をしていく予定なら、本部管理機能が必須になります。

小規模向けPOSを選んでしまうと、将来システムを入れ替えることになり、結果お金だけではなく時間まで無駄になってしまうケースもあります。

経営者だけで決めるのは、
現場の不平不満につながり失敗しやすいです。

実際に使うのは、

・店長
・ホールスタッフ
・アルバイト

など現場で働いてくれている方々です。

matsu
matsu

特に店長は“入力”のしやすさ
スタッフは“直感操作”
本部は“数字の見やすさ”を重視する
ので、
ここがズレすぎてしまうと導入したものの現場から不平不満が多くなってしまいます。

POSを変えると…会計だけではなく流れ(フロー)まで全部変わります。

1.ハンディオーダー
2.キッチンプリンター
3.会計業務
4.締め作業

管理画面が優秀でも使いにくいPOSであれば、
ミスの多さからクレームにつながり、
顧客離れにつながってしまう危険性もあります。

POSレジを導入するだけで問題解決ができるのは間違いです。

例えば、「人手不足だからPOSを導入した」では、
会計のミスは減ったものの現場オペレーションの複雑化、
スタッフ教育にかかる時間で人件費が返って高騰したケースもあります。

この場合、本当に必要なのは…

  • モバイルオーダー導入
  • セルフレジ
  • 自動釣銭機
  • LINE連携

などの店舗課題に合った仕組みです。
現在の課題に合ったものを解決できるPOSを選ばないと失敗してしまいます。

マニュアルとサポートは軽視しない

飲食のトラブルが起きやすい時間帯は、週末の19時〜22時が大半を占めます。
また喫茶カフェ業態であれば、14時~17時の忙しい時間帯が多いです。

不具合が生じた際に確認するマニュアルの可否、またサポートに電話がつながるかどうかも重要視しておかなければ、対応にかかる人員コストもかかってきます。


飲食店POSレジを選ぶ5つのポイント

良いPOSレジは現場が「楽になる」だけでなく「儲かる」につながります。

そのための判断基準について、以下の5つを参考にしてみてください。

まず最優先で確認するべきなのが、
導入予定のPOSでどこまで連携ができるのかどうかです。

【確認項目】
1.ハンディ
2.モバイルオーダー
3.QRオーダー
4.キッチンプリンター

「ホール→キッチン→会計」が一連で綺麗に回る店は、
回転率と顧客満足度が上がり、売上が向上します。

またセルフオーダーシステムによる人件費削減を検討する場合、事前にどこまで連携できるかは知っておきましょう。

数字が見られるPOSは多いですが、
重要なのは判断に繋がる情報を引っ張れるかどうかです。

  • 時間帯別売上
  • 商品別売上
  • 客単価
  • 来店人数
  • 曜日分析

これらが直感的に見られるか確認する必要があります。

それぞれ数字で算出できれば、
「来客が少ない曜日/時間帯にキャンペーンを打つ」
「売れていないメニューの入れ替え」など、
今後の店舗状況の改善に活かすことができます。

今や現金のみの店舗は少数派になり、
キャッシュレスでの会計が主流になりつつあります。

私の経験してきたお店でも、現金とキャッシュレスの比率が5:5もしくは4:6と、キャッシュレスの方が多い店舗も増えてきました。
  • クレジットカード
  • PayPay
  • 楽天ペイ
  • d払い
  • 交通系IC  など。

決済端末との連携がスムーズか事前に確認しておきましょう。

サポート体制が整っていると、
何かあった時に店舗のみで対応ができます。

  • 電話サポート
  • チャットサポート
  • 365日対応
  • 駆け付け対応

特に土日の忙しい時間帯でも対応できるところだと、
本部から派遣などの人的リソースの削減にもつながります。

特にテイクアウト店舗では、
【レジが使えなくなる=機会損失につながる】ため、
何かあった時に早急に対応できるサポートがあるところが望ましいです。

POSでよく言われる“慣れれば問題ない”は失敗する可能性が高いです。

特に社員数が少なくアルバイトでの店舗運営が大半の飲食店では、新人でもすぐに活用できるPOSレジを選ぶのがベストです。

回転数を稼いで客単価が変動するビジネスですので、新人でもすぐにこなせるPOSが正義です。

店舗規模別おすすめの考え方

店舗の大きさでも、必要なPOSレジについて違いがあります。
それぞれ規模別に選ぶべきものを以下にまとめます。

  1. 低コスト
  2. 操作性
  3. キャッシュレス連携

20席以下、小規模店舗の場合、不要な高機能は不要です。
低コストかつ操作性に優れているものがオススメになります。


  1. ハンディ連携
  2. モバイルオーダー
  3. 売上分析

中規模の店舗の場合、費用対効果が最も出やすいのが特徴です。
ハンディ連携によりミスを防ぎつつ、分析機能があるものを選ぶのベストになります。

  1. 本部管理
  2. 複数端末
  3. 自動釣銭機
  4. 多店舗管理

数値の分析から店舗の改善点を見ていく必要が出てくる為、大規模の店舗になると、高機能POSの検討が必要です。

また会計の一部自動化など、初期費用の高い機械を導入しても費用対効果が得られやすいのが特徴になります。

業態別|POSレジで重視すべきポイント

業態ごとの“重要な基準”は明確に違います。

POSレジ選びで失敗しない為に、業態ごとに選ぶべきPOSレジをまとめます。

/業態の特徴/

客単価高・卓番管理・滞在時間長め・メニュー変更多め

/相性が良いPOS例/

  • TORETA(トレタ)
  • NECモバイルPOS
  • スマレジ + ハンディ
  • POS+(ポスタス)

/補足事項/

■予約管理〜卓管理〜回転率の計算が重要。

■クロスセル/オーダー単価アップ施策(セット化/追加注文系)が合うため。

/業態の特徴/

高単価・接客重視・高い予約比率・コース/アラカルト混在

/相性が良いPOS例/

  • TORETA予約 + POS+
  • スマレジ
  • USENレジ

/補足事項/

■コース+追加の管理/席時間管理が必要

■会計時のミス防止が重要かつ、チップ系やクローズ時の帳票ニーズも高い

/業態の特徴/

回転重視・券売/セルフ決済率高・人件費削減テーマ強め

/相性が良いPOS例/

  • 券売機 + POS+
  • Uレジ FOOD
  • スマレジ
  • O:der Table

/補足事項/

■セルフ決済・モバイルオーダーの需要が高く、導入後のFLコントロール効果が高い

■ピーク幅で人件費最適化が効果的

/業態の特徴/

回転×滞在混合・オーダー数多・飲み主体で原価管理必須

/相性が良いPOS例/

  • POS+
  • NECモバイルPOS
  • Uレジ FOOD
  • スマレジ

/補足事項/

■深夜営業系は会計処理複雑系が多く、ハンディ+POSが最適

■発注/原価/棚卸の連携が現場ニーズに直結し、原価コントロールがしやすい

/業態の特徴/

物販 & イートイン混在、季節商品/SNS運用(映え訴求)、モバイル決済比率高

/相性が良いPOS例/

  • Square
  • Airレジ
  • スマレジ
  • POS+(パティスリー対応)

/補足事項/

■食品や物販も含む商品管理が必要

■キャッシュレス(QR/非接触決済)必須で、物販含む複雑な棚卸が発生

/業態の特徴/

料金体系複雑・予約必須・人数管理が重要

/相性が良いPOS例/

  • TORETA
  • NECモバイルPOS
  • POS+
  • USENレジ

/補足事項/

■予約管理、着席後の時間管理が必要

■店舗の規模間高め、分析ツール必須

/業態の特徴/

ピーク強・キャッシュレス強・在庫回転シビア

/相性が良いPOS例/

  • Square
  • Uレジ
  • スマレジ
  • Airレジ(小規模)

/補足事項/

■回転率高く、会計時の操作がスムーズなものが必要

■キャッシュレス(QR/非接触決済)必須で、物販含む複雑な棚卸が発生


もっと詳しく知りたい方向けに、他社POSレジについてまとめた記事がありますので、良ければ参考にしてみてください。

飲食店がPOSレジ比較で見るべきポイントはここだけ
ではなく、“自店舗の営業スタイルに合っているか” という視点で比較することが、後悔しないPOSレジ選びにつながります。 【クラウドPOSレジ 比較表】 タブレットを使って導入する、現在の主流タイプ。 小規模〜中規模飲食店におすすめ。

POSレジ導入前に必ず確認したいチェックリスト

Q1.席数は何席ですか?
 ➥席数によって必要な端末数や連携機器が変わる

Q2.回転数は平均何回転ですか?
 ➥回転率が高いほど、会計スピードやオーダー効率が重要に

Q3.テイクアウトはありますか?
 ➥一元管理できるもしくは、テイクアウトにも強いPOSがおすすめ

Q4.モバイルオーダーは導入予定ですか?
 ➥連携できるPOSか確認が必要

Q5.キャッシュレス比率は何%ですか?
 ➥比率が高いと、POSレジと端末の連携ができるか重要

Q6.今後出店予定はありますか?
 ➥本部管理機能の有無について確認

Q7.店長が数字分析を行いますか?
 ➥店舗でも分析機能が充実し、売上アップに貢献できるか

Q8.本部で売上管理はしますか?
 ➥クラウドPOSであれば外出先でも確認と分析が可能

Q9.自動釣銭機を導入予定ですか?
 ➥POSとの連携ができるかどうかは事前確認が必要

Q10.機械が苦手なスタッフが多いですか?
 ➥現場に定着させるために操作性について事前確認

まとめ

飲食店のPOSレジ選びで失敗する店舗には共通点があります。

それは、「機能ではなく価格で選んでいる」ということです。

会計のためではなく…経営のためのツール。

➥選び方を間違えると数年分の機会損失が出ます。

POSレジは単なる会計機器ではなく、
店舗経営の問題点を数字で洗い出すことができたり、
作業効率を高めたりと現場にプラスで働く効果が高いものです。

導入費用だけで判断せず、
「そのPOSで店が楽になるか?」という視点で選ぶことが、
失敗しない最大のポイントです

POS比較したい方へ

POSは“選び方”を知った後に、
実際の製品比較を見ると判断が早いです。

飲食店がPOSレジ比較で見るべきポイントはここだけ
ではなく、“自店舗の営業スタイルに合っているか” という視点で比較することが、後悔しないPOSレジ選びにつながります。 【クラウドPOSレジ 比較表】 タブレットを使って導入する、現在の主流タイプ。 小規模〜中規模飲食店におすすめ。
飲食店向けPOSレジおすすめ7選【現場経験者が本音で比較】
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