エアレジは飲食店に本当に向いている?メリット・注意点を現場目線で解説

エアレジは飲食店に向いている?メリットと注意点を解説

「エアレジって無料だし、とりあえず導入してみようかな」

飲食店の開業やPOSレジの見直しを検討する中で、
こう考える方は非常に多いです。

確かにエアレジは、ほぼ無料で導入が可能なので、経営者目線でも魅力的に見えます。

しかし現場では、「安さで選んで失敗した」「結局、別のPOSに乗り換えた」というケースも少なくありません。

この記事では、エアレジのメリット・注意点に加えて、実際の失敗事例まで踏まえた“リアルな判断基準”を解説します。

まずエアレジとは?

エアレジは、タブレット(iPad)で使える無料のPOSレジです。

  • 初期費用:ほぼ0円
  • 月額費用:無料
  • 主な機能:会計、売上管理

とにかく「低コストで始めたい店舗向け」のPOSレジであり、機能面はシンプルなPOSになっております。

POSレジ導入を考えているのなら、エアレジのメリットやデメリットについて事前に知っておかなければなりません。

エアレジのメリットについて

エアレジのメリットについては以下のものになります。

①初期費用・月額が安い
➥開業時のコストを抑えられるのは大きなメリット。

②操作がシンプル
➥アルバイトでもすぐに使えるような簡単設計になっております。

③小規模店舗には十分な機能
➥とりあえず会計機能メインで十分と考えるお店、特に個人経営なら問題なく運用可能。

④すぐに導入できる
➥申込み〜利用開始までが他社と比べても早め。

必要最低限の機能で十分な場合は、エアレジで問題なく運用は可能です。

注意|エアレジのデメリットについて

matsu
matsu

数ある飲食店を経験してきましたが、
事前情報なく営業マンの口車に乗せられて導入をしてしまった結果、
「必要な機能が足りていない」
「モバイルオーダーと連携したいのにできない」など問題が相次ぎ、結局変更しないといけないケースも見てきました。

エアレジ導入を検討しているのであれば、必ずデメリットについても把握しておきましょう。

ここが一番重要といっても過言ではありません。

飲食店メインで設計を考えているわけではなく、ホットペッパーとの連携がメインの美容院などがよく使用しているPOSレジになります。

1.コース料理設計
2.複雑な注文
3.テーブル管理

このあたりは非常に弱いというのがエアレジのデメリットの一つ。

エアレジと似たPOSと比較すると、エアレジの不得意な部分が良くわかります。

項目エアレジスマレジ
セット販売
コース商品登録
宴会管理
予約連携
ハンディ連携
複数店舗管理
分析機能

カフェ・洋菓子店での「ケーキセット」や「ドリンクセット」であれば、商品として登録するだけで対応可能です。

しかしながら居酒屋の「宴会コース」であれば、コースの商品登録は可能なものの、

  • 何名で予約したか
  • コース消化状況
  • 料理提供状況
  • 飲み放題時間管理

などは不得意なレジになります。

②店舗が成長すると機能不足になる

エアレジは金額面では優秀なものの、設計自体がシンプルなので、長い目で見ると導入失敗してしまうケースもあります。

  • 複数店舗管理
  • 詳細な分析

必要最低限の機能ですので、後から物足りないと感じてしまうところもデメリットの一つ。

店舗展開してから「やっぱりエアレジはやめておこう」となると、再度POSレジを導入しなおすことになります。

スタッフへの再教育から人件費や、かけた時間も無駄になってしまうので注意が必要です。

③オペレーション改善には直結しない

エアレジを導入すると、操作性の簡易さから「会計時間の短縮」や「締め作業の簡易化」については改善されます。

しかしながら他社のモバイルオーダーシステムのように、飲食店のオペレーション改善には不向きです。

項目エアレジ単体モバイルオーダー連携
会計時間短縮
オーダー取得時間削減
オーダーミス削減
スタッフ移動距離削減×
人件費削減
客単価向上
回転率向上
店舗全体の効率化

「スタッフの負担を減らしたい」「トータルの人件費率を削減したい」などオペレーションの改善には直結しません。

④周辺機器で結局コストがかかる

エアレジは無料ですが、周辺機器の購入は必要なので、結局導入コストはかかってきます。

機器金額目安
iPad5万円~10万円
レシートプリンター3万円~6万円
キャッシュドロア1万円~2万円
バーコードリーダー5,000円~2万円
Wi-Fiルーター5,000円~1万円
Airペイカードリーダー0円~2万円
設置・設定代行0円~5万円

運用するにあたって最低でも「iPad」「レシートプリンター」「キャッシュドロア」は必要なので、
約8万円~15万円は導入費として見ておかなければなりません。

【実話】エアレジ導入で失敗した飲食店の事例

エアレジ導入で失敗した飲食店の事例についてご紹介いたします。

事例①:居酒屋でオペレーション崩壊
業態:30席の居酒屋
導入理由:コスト削減

/結果/

  • 注文が複雑で管理できない
  • ホールの動きが非効率に
  • レジ対応が遅れてクレーム増加

➥2ヶ月で別POSに乗り換え

事例②:人手不足を解決できなかった
業態:郊外カフェ
課題:人手不足

/結果/

  • エアレジ導入しても業務は変わらない
  • 結局、人件費は下がらず

➥「POSで解決できると思ったのが間違い」

事例③:成長後に機能不足で再導入
業態:テイクアウト専門店
導入初期:問題なし

/半年後/

  • 売上増加
  • 店舗拡大

/結果/
➥分析機能が足りずに乗り換え

エアレジが向いている飲食店

エアレジが向いている店舗は席数が20席以下の小規模かつ、
メニュー構成がシンプルな「カフェ」や「ベーカリー」などの業態です。

業態エアレジおすすめ度
カフェ★★★★★
洋菓子店★★★★★
ベーカリー★★★★★
テイクアウト専門店★★★★★
ラーメン店★★★★☆
居酒屋★★★☆☆
焼肉店★★☆☆☆
大型レストラン★★☆☆☆
宴会主体店舗★☆☆☆☆
店舗規模・業態おすすめPOS
20席以下のカフェ・洋菓子店Airレジ
30〜50席の一般飲食店スマレジ
50席以上のレストランPOS+
居酒屋・焼肉店POS+
宴会・コース主体店舗POS+
多店舗展開予定(3店舗以上)スマレジ
テイクアウト・デリバリー主体スマレジ
個人経営で初めてPOS導入Airレジ

エアレジが向いているかのチェックポイント

POS選びで失敗する人の特徴ですが、

  • 「安さ」で選ぶ
  • 「なんとなく」で選んでしまう

正しい判断基準は“オペレーションが円滑に回るか”で選ぶことです。

またエアレジを導入するか迷っているのであれば、以下1つでもYESなら要注意です。

【チェックポイント】
 ☐メニューの注文は複雑ですか?
 ☐働くスタッフは多いですか?
 ☐店舗の回転率は高いほうですか?

大前提エアレジが悪いわけではありません。

ただし、飲食店に本当に向いているのかというと、
「合う店・合わない店」がはっきりしています。

重要なのは、他のPOSと比較して判断することです。

▶おすすめ記事①(比較記事)
→ 現場目線で本当に使えるPOSだけ厳選しています。

飲食店がPOSレジ比較で見るべきポイントはここだけ
ではなく、“自店舗の営業スタイルに合っているか” という視点で比較することが、後悔しないPOSレジ選びにつながります。 【クラウドPOSレジ 比較表】 タブレットを使って導入する、現在の主流タイプ。 小規模〜中規模飲食店におすすめ。

▶おすすめ記事②(迷っている人向け)
→ 「結局どっちがいいか」を明確に解説しています。

スマレジとエアレジの違いを徹底比較|飲食店はどっちを選ぶべき?
実際に現場で運用した私の感覚で言うと、 エアレジ → 「レジ」 スマレジ → 「店舗運営ツール」 体感ですがこの差はかなり大きいと感じています。 スマレジは店舗運営ツールとして非常に優秀です。ただし操作面で、多少慣れないとわからない部分もあります。

まとめ|エアレジが飲食店に向いているかは業態しだい

エアレジには大まかに以下3つの強みがあります。

 ①低コスト
 ②シンプル
 ③小規模向け

ですが、すべての飲食店に最適なPOSではありません。

・人手不足対策
・オペレーション緩和
・店舗拡大予定

このどれかに当てはまるなら、慎重に検討するべきです。

POSレジ選びは、一度ミスしてしまうと乗り換えコストが大きいもの…だからこそ、最初にしっかり比較することが一番重要になります。

失敗したくない方は、こちらの記事も参考にしてみてください↓

飲食店POSレジ|失敗する店の共通点とは
飲食店のPOSレジ選びは、 値段・機能・知名度だけで決めてしまうと高確率で失敗します。 私も飲食店で12年以上働いてきた立場で言うと、 「POSレジ導入で失敗した店」には明確な共通点があるのはご存じでしょうか。
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