モバイルオーダー導入費用の相場と注意点

モバイルオーダー導入費用の相場と注意点を解説

近年、飲食店で急速に普及しているモバイルオーダー。

  • 人手不足対策
  • 回転率改善
  • DX化
  • オーダーミス削減

上記のような運営状況の改善を目的に、導入を検討する店舗が増えています。

一方で、多くのオーナーが気になるのが、

「結局いくらかかるの?」という費用面です。

実際、モバイルオーダーはサービスによって価格差が大きく、ピンキリです。

  • 月額無料
  • 初期費用数万円
  • 数十万円規模

さらに注意したいのが、“見えにくい追加費用”です。

導入後に、想定外の費用が発生するケースもあります。

  • 想定外の月額料金
  • 通信機器費用
  • POS連携費用
  • サポート費用

この記事では、モバイルオーダー導入費用の相場感と、
失敗しないための注意点をわかりやすく解説します。


モバイルオーダー導入費用の主な内訳

まずは、どんな費用が発生するのかを整理しましょう。

費用項目内容
初期費用システム設定・導入費
月額利用料システム利用料金
POS連携費用POSレジ接続費
端末費用タブレット・プリンター等
通信環境整備Wi-Fi・ネット回線
サポート費用保守・電話対応など

モバイルオーダーは、「システムだけ入れれば終わり」ではありません。

店舗環境によって、追加設備が必要になるケースもあります。

一般的なモバイルオーダー導入コスト

モバイルオーダーを導入するにあたって、あくまで目安の費用にはなりますが、内訳は以下にまとめています。

項目費用目安
初期設定0〜20万円
iPad・タブレット5〜10万円/台
キッチンプリンター3〜5万円
ハンディ端末3〜8万円/台
QRコードPOP数千円〜
月額利用料1〜3万円
決済手数料約3〜3.5%

ipadやタブレットハンディ端末(スマホ)を中古で揃えたりと、店舗の規模にもよりますが、費用をもっと抑えることも可能です。

規模別/モバイルオーダー導入費用の相場

モバイルオーダーを導入するにあたっての費用感について、解説していきます。

1. 小規模店舗向け|低コスト型

比較的シンプルなモバイルオーダーであれば、
そこまで導入費用や月額料金はかかりません。

  • 初期費用:0〜5万円
  • 月額費用:3,000〜15,000円程度

特に、以下のようなサービスについては、
導入するにしても比較的安価です。

  • QRコード注文
  • シンプル注文機能
  • 小規模個人店向け

ただし、低価格帯のモバイルオーダーについては、
注意点がいくつかあります。

大きく分けると以下の3つがあるので、事前に知っておいてください。

  1. サポートが弱い
  2. カスタマイズ不可
  3. POS連携制限

2. 一般的な飲食店向け|標準型

飲食店で最も多い価格帯で、相場は以下の金額が目安になります。

  • 初期費用:5〜30万円
  • 月額費用:1〜5万円程度

この価格帯のサービスであれば、飲食店に必要なオプション関連が備え付けられたものが多くあります。

  1. POSレジ連携
  2. キッチン連携
  3. 売上分析
  4. 多言語対応

チェーン店や中規模店舗では、このあたりが主流です。

POSレジを導入していて、分析機能が被ってしまったりする場合など、不要な機能は調整できるところが多いです。


3. 大規模・高機能型

大手チェーンや多店舗向けでは、

  • 初期費用:50万円以上
  • 月額費用:数万円〜十数万円

になることもあります。

例えば…「顧客管理」や「会員機能」などを備えたものが必要な飲食店の場合です。

  1. 独自アプリ
  2. CRM連携
  3. 会員機能
  4. 多店舗一括管理

ただし、機能が多いほど良いとは限りません。

現場で使いこなせなければ、コストだけ増えるケースもあります。


飲食店が見落としやすい追加費用

見落としやすい追加費用についてですが、以下が必要なお店は事前に確認しておいた方が無難です。

1. POSレジ連携費用

意外と多いのですが、モバイルオーダー単体は安くても、
「POS連携は別料金」というケースです。

例えば…

  • 【API連携費】
    →POSレジや会計ソフトなど異なるシステム同士をつなぎ、データを自動でやり取りする仕組み。
  • 【月額接続費】
    →POSレジや決済システムなどと連携するために毎月発生する利用・接続料金。
  • 【システム改修費】
    →機能の追加や設定変更、既存システムとの連携などを行うためにかかる費用。

などの連携にかかる費用が別にかかってしまうことがあります。

特に既存POSレジを使っている店舗は、事前に対応可能な機種か、また別途料金が必要かは確認しておくべきです。


2. 通信環境整備

モバイルオーダーはネット環境が非常に重要です。

  • 注文エラー
  • 通信切断
  • 注文遅延

「Wi-Fiが弱い」や他のお店と距離が近く「ネットの混線」などは事前に確認しておく必要があります。

matsu
matsu

Wi-Fiが混線しやすいショッピングモールや館の店舗では、注文伝票がキッチンに発行されないという問題もかなり多かったです。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
①お客様がスマホから注文した

②注文伝票が発行されていない

③料理がいくら待っても来ない

④スタッフへクレーム、謝罪対応
ーーーーーーーーーーーーーーーー
システム上の問題であっても、お客様からすれば関係のないことですので、怒って帰られる場面も過去に体験したことがあります。


新店であればプレオープン時、既存店の場合ですと導入後にテスト送信などで、営業が始まる前に確認しておいたほうが安心です。

不具合が出る可能性があれば、
ネット環境を整えるのに費用がかかることもあります。

3. タブレット・プリンター費用

モバイルオーダー導入では、ほとんどの場合別の機材が必要になります。

  • キッチンプリンター
  • タブレット
  • レシート機器

システム価格だけ見ていると、後から予算オーバーになることもあるので、必要な機材については事前に見積もりと検討しておかなければなりません。


4. サポート費用

安価なシステムほどサポートが付いておらず、不具合があった際、対応に時間がかかってしまうケースも多いです。

  1. メールのみ
  2. 電話不可
  3. 土日対応なし

飲食店では、ピーク中のトラブルが営業へ直結してしまうので、“サポート込みで費用を見る”のも重要になります。


モバイルオーダー導入で失敗する店舗の特徴

モバイルオーダー導入で失敗してしまう店舗の特徴について、順番に解説していきます。

「人件費削減だけ」で考えている

もちろん、モバイルオーダーには省人化効果があります。

ただし、注意点として…

まで考えないと失敗することがあります。

特に、接客が売上に繋がる以下のような店舗では、注意が必要です。

  • 個人居酒屋
  • 高単価業態
  • 常連重視

オペレーション設計をしていない

モバイルオーダー導入後、オペレーション設計まで視野に入れておかなければ失敗します。

  1. 注文集中
  2. 提供遅延
  3. キッチン混乱

モバイルオーダーの場合はお客様主体で注文がされる為、
注文が集中して現場が回らなくなり、提供が遅れてしまうリスクがあります。

matsu
matsu

特にランチピークでは、一気に注文が流れるため注意が必要です。

またオーダーが集中することにより、キッチンが混乱し、注文された順番がぐちゃぐちゃになってしまい、お客様から「隣の席は後から注文してたのに…」と口コミを書かれてしまったこともあります。

円滑に提供ができるよう、
キッチンのオペレーションは事前に見ておいたほうが安心です。

そのためシステム導入だけでなく、オペレーション設計まで視野にいれておくべきです。

まとめて注文があった際に対応が可能か、提供でお時間がかかる場合の対応方法なども事前に確認しておくと、大きな失敗は防げます。

導入費用が「安いから」で選ぶ

低価格サービスの中には、

  • 通信不安定
  • サポート弱い
  • 拡張性が低い

などのケースも少なくありません。

結果的に、店舗展開などで必要なオプションを追加できず、
「結局乗り換えた」という店舗も少なくありません。


飲食店がモバイルオーダー導入前に考えるべきこと

重要なのは、「導入すること」ではありません。

本当に考えるべきなのは、

  • 回転率改善したいのか
  • 人件費を抑えたいのか
  • オーダーミスを減らしたいのか
  • 接客負担を減らしたいのか

など現在の店舗運営での改善したい部分にフォーカスをあてて、対応できるものを選ぶことが大切です。

目的によって、選ぶべきシステムは変わります。

「人気だから」
「DX化したいから」
「値段が安かったから」

ではなく、“自店舗の課題を解決できるか”で考えることが重要です。


企業別/モバイルオーダーサービスの費用や詳細について

すでにPOSレジを導入している店舗で、

と考えている場合は、現在利用しているPOSレジと連携できる、“モバイルオーダーサービス”を追加導入する方法が一般的です。

見積もり制(要問い合わせ)の会社も多いですが…
飲食店で導入実績の多いモバイルオーダーサービスを比較し、
それぞれ特徴や料金について、以下表にまとめました。

サービス初期費用月額費用店内QR注文テイクアウトLINE連携多言語対応POS連携
funfo0円0円~16,500円
Mr.Menu要問い合わせ3,900円(一部プラン)
ダイニー要問い合わせ要問い合わせ
Okage Go要問い合わせ要問い合わせ
USEN MOBILE ORDER要問い合わせ要問い合わせ◎(USENレジ中心)
Airレジ オーダー0円~17,600円×◎(Airレジ等)
O:der Table要問い合わせ要問い合わせ
CHUUMO要問い合わせ約5,000円~×
L.B.B.Cloud要問い合わせ要問い合わせ
Square オンラインビジネス0円0円(決済手数料のみ)××

モバイルオーダーサービスおすすめランキング

順位サービス特徴
1位funfoコスト重視・個人店向け
2位ダイニーCRM・リピーター施策が強い
3位Mr.Menu多言語・食べ飲み放題対応が強み
4Okage Go多機能・多店舗運営向け
5O:der Table大手チェーンで導入実績が豊富
6CHUUMOコストと機能のバランスが良い
7Airレジ オーダーAirレジ利用店舗向け
8USEN MOBILE ORDERUSENレジ利用店舗向け
9L.B.B.CloudLINE連携を活用したい店舗向け
10Square オンラインビジネステイクアウト特化

使用感や費用感含めて、コスパが一番良いと感じるサービスはfunfoです。

funfoのメリット

  • 初期費用・月額0円から始められる
  • POSレジとモバイルオーダーが一体型
  • LINE連携が充実しており、リピーター施策にも活用しやすい
  • iPhoneをハンディとして使えるため専用端末を減らせる
  • 動画付きメニューに対応し、商品の訴求力を高められることも特徴

funfoデメリット

  • 大規模チェーン向けの高度な基幹システム連携は、専業ベンダー(特化した業者)ほど豊富ではない
  • 無料プランは同時ログイン数などに制限があるため、スタッフ数が多い店舗では有料プランが前提
matsu
matsu

Mr.Menuなど“費用対”や“多言語対応”など、
システムは素晴らしいのですが…
焼肉屋で導入した際「メニュー設定」などの追加費用や、サポートが海外の方で日本語が曖昧だったため、うまく意思疎通ができなかったり、
私の時はサービス不具合の対応が遅かった…という懸念点もあります。

現在「スマレジ」「Airレジ」「USENレジ」などを使用している場合は、各POSレジで提供されているモバイルオーダーサービスや、対応する連携サービスを追加契約することで、そのままモバイルオーダー機能を導入できます。

別途モバイルオーダーサービスを導入したい場合、
「月商300万円~1000万円」の規模間であれば、funfoがベストだと感じています。

▶おすすめ記事
→モバイルオーダーが必要なお店、不要なお店についてまとめた記事です。

飲食店にモバイルオーダーは必要?導入すべき店・不要な店
モバイルオーダーを導入して、実際に効果が期待できる店舗について解説していきます。 1. 回転率を重視する店 モバイルオーダーと相性が良いのは、回転率重視の店舗です。 「スタッフの呼び出し」や「注文待ち」、また「会計渋滞」による時間のロスを軽減することにより、売上に効果が期待できる業態は以下のような店舗になります。

まとめ|モバイルオーダーは「価格」だけで選ばない

モバイルオーダー導入費用は、費用感含めて差があります。

ただし、重要なのは単純な価格比較ではありません。

飲食店は…

  • 回転率
  • 接客
  • オペレーション
  • スタッフ教育

まで大きく影響するからです。

だからこそ、単純な導入価格だけではなく、

  1. 現場に合うか
  2. 安定運用できるか
  3. サポートは十分か
  4. 将来拡張できるか

まで含めて比較することが、後悔しないモバイルオーダー導入につながります。

▶もっと詳しく知りたい方へ
→モバイルオーダーのメリットとデメリットについてまとめた記事です。

モバイルオーダーとは?飲食店の導入メリット・デメリットを徹底解説|現場経験者が本音で解説
モバイルオーダーとは、お客様がスマートフォンやタブレットを使い、注文を直接行う仕組みです。 主に次の3種類があります。 ① テーブルオーダー型 席にあるQRコードを読み取り、スマホから注文するタイプ。 居酒屋や焼肉店で多く採用されています。
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