飲食店のオペレーション改善は何から始める?最初に確認すべき5つのポイント

飲食店のオペレーション改善で確認すべきポイント

「人手不足で現場が回らない」

「スタッフがいつも忙しそう」

「売上はあるのに利益が残らない」

飲食店ではこうした悩みを抱える経営者や店長が少なくありません。

その際によく聞くのが、

✅「オペレーションを改善したい」

という言葉です。

しかし実際には、

  • モバイルオーダーを導入する
  • POSレジを入れ替える
  • スタッフを増やす

といった対策を行っても、思うような成果が出ないケースがあります。

私自身、飲食業界で12年以上、店長・製造責任者・エリアマネージャーとして店舗運営に携わってきましたが、オペレーション改善に成功する店舗には共通点があります。

それは、「問題の見える化から始めていること」です。

この記事では、飲食店のオペレーション改善で最初に見直すべきポイントを解説します。

なぜオペレーション改善が必要なのか

オペレーションとは、

店舗が営業するための一連の業務の流れです。

例えば…

  • 接客
  • 注文
  • 調理
  • 提供
  • 会計
  • 清掃

などが含まれます。

オペレーションが非効率だと、

  1. 人件費増加
  2. 提供遅延
  3. クレーム増加
  4. スタッフ離職

につながります。

そのため、継続的な改善が重要です。

最初に見直すべきポイント① 現場の動線

最も優先度が高いのが動線です。

■動線とは?

スタッフが店内を移動するルートのことです。

例えば、

  1. ドリンクを取りに行く距離が長い
  2. レジと厨房が遠い
  3. 備品置き場が使いづらい

といった状態では無駄な移動が発生します。

現場で観察すると、

意外なほど“多くの時間”が移動に使われています。

【チェックポイント】
☐同じ場所を何度も往復していないか
☐備品配置は適切か
☐ピーク時に渋滞が起きていないか

最初に見直すべきポイント② 注文から提供までの流れ

次に確認したいのが注文導線です。

注文を受けてから料理提供までにどのくらい時間がかかるのか。

営業している最中で、

  • 伝達ミス
  • 待機時間
  • 二重確認

が発生していないか確認します。

特に回転率が重要視される業態では、

注文処理の遅れが売上機会の損失につながります。

最初に見直すべきポイント③ スタッフ配置

人手不足だからといって、

必ずしも人員が足りないとは限りません。

人員配置に問題があるケースも多くあります。

例えば…

①ホールが余っているのに厨房が不足している。

②厨房が手持ち無沙汰なのにホールが忙しい。

こうしたアンバランスはよく見られます。

【チェックポイント】
☐時間帯ごとの人員配置
☐ピーク時の役割分担
☐多能工化の状況

最初に見直すべきポイント④ マニュアルと教育

オペレーション改善が進まない店舗の多くは、

教育が属人化しています。

例えば、「先輩を見て覚えて」という状態などです。

これでは教える人によって作業品質が変わります。

結果として、オペレーションが安定しません。

【チェックポイント】
☐作業手順が明文化されているか
☐新人教育の仕組みがあるか
☐店長だけに依存していないか

最初に見直すべきポイント⑤ 数字の見える化

現場改善には数字が必要です。

感覚だけでは改善できません。

  1. 客数
  2. 客単価
  3. 提供時間
  4. 人件費率
  5. 回転率

これらを「数値感」で把握することで課題が見えてきます。

システム導入は最後でも遅くない

オペレーション改善というと、

真っ先にDXを思い浮かべる方もいます。

ですが、問題点を把握しないまま導入しても成果は出ません。

DXを進めるにあたって、
よく勘違いされがちな項目は以下のものです。

よくある勘違い実際に必要な改善
モバイルオーダーを導入すれば人件費が下がる配膳・厨房のオペレーションを見直さなければ現場は忙しいまま。
POSレジを導入すれば利益が増えるデータを分析し、メニュー・シフト・販促に活かして初めて利益改善につながる。
セルフレジでレジ業務はなくなるお客様への案内や操作サポートが必要になる場合がある。
配膳ロボットで配膳が不要になる通路や提供方法を見直さないと逆に動きづらくなる。
シフト管理システムで人件費が下がる売上予測と適正人数の基準を作らなければ効果は出ない。

▶DXで効果の出るお店と、出ないお店について。

飲食店DXで現場は本当に楽になる?効果が出る店・出ない店の違いを解説
成功する店舗は、「何を改善したいのか」を明確にしています。 注文ミスを減らしたい 人件費率を改善したい 店長の事務作業を減らしたい など。 課題が明確なため、導入するシステムも適切になります。 POSレジを中心に設計している

オペレーション改善に成功する店舗の共通点

成功する店舗は「忙しいから改善する」のではなく、

「改善するために時間を使う」という考え方を持っています。

  • 現場観察
  • データ分析
  • ミーティング
  • 教育

具体的には、上記のようなことを継続しています。

その結果として、“少人数でも回る店舗になる”ということです。

▶人員削減で「回るお店」と「回らないお店」の違いについて。

飲食店の人件費削減で失敗する理由|回る店と回らない店の決定的な差
「人件費を削れば利益が増える」 飲食店経営では当たり前のように言われる考え方です。 しかし実際には、 人件費を削ったのに利益が増えない スタッフが辞めてしまった サービス品質が落ちた 売上が下がった というケースも少なくありません。

店長経験者が感じる最重要ポイント

現場経験から言うと、最初に見るべきは

「人」の問題ではなく「現場の流れ」です。

  • 動線
  • 配置
  • 手順

スタッフを責める前に、事前に上記を確認しましょう。

多くの場合、問題は個人ではなく仕組みにあります。

▶飲食店での人件費についてまとめた記事です。

飲食店の人件費率30%がきつい理由|削減より先に見直すべきポイントとは
売上が不足している 最も多い原因で、例えば「人件費150万円」の場合。 売上500万円なら30%ですが、 売上400万円になると37.5%になります。 つまり、人件費ではなく売上不足が問題のケースも多いのです

まとめ

飲食店のオペレーション改善で最初に見直すべきなのは、

システムでも人員数でもありません。

  1. 動線
  2. 注文から提供までの流れ
  3. 人員配置
  4. 教育体制
  5. 数字管理

まずは上記について、しっかり確認することが重要です。

その上で必要に応じて、

  1. POSレジ
  2. モバイルオーダー
  3. シフト管理システム

などを活用すると、高い改善効果が期待できます。

オペレーション改善の第一歩は、「現場で何が起きているかを正しく把握すること」から始まるのです。

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