飲食店を経営していると、集客で以下のような悩みが出てくると思います。
- 新規のお客様がなかなか増えない
- Instagramを始めたけど来店につながらない
- Googleマップからの集客を増やしたい
- 一度来店したお客様に、もう一度来てもらいたい
- キャンペーンをやっているのに効果が分からない
- 集客にお金をかけても、利益が残らない
飲食店の集客では、SNSを始めたり、
広告を出したりすることだけが重要なのではありません。
大切なのは、「知ってもらう → 興味を持ってもらう → 来店してもらう → 満足してもらう → もう一度来てもらう」という流れをつくることです。
この記事では、飲食店で使える集客方法を、
新規客の獲得からリピーター獲得までまとめて解説します。
前置き:飲食店の集客でまず考えるべきこと

集客施策を考える前に、まず「誰に来てほしいのか」を明確にします。
- 20〜30代の女性
- 仕事帰りの会社員
- 子ども連れのファミリー
- 観光客
- 周辺で働く人
- 高単価でも質を重視するお客様
現在運営している飲食店の主要ターゲットによって、
効果的な集客方法が変わります。
新規客とリピーターは分けて考える
飲食店の集客では、
新規客とリピーターを同じものとして考えないことが重要です。
【新規のお客様】を増やす場合…
- Googleマップ
- SNS
- Web広告
- チラシ
- 口コミ
こういった「まだお店を知らない人に知ってもらう施策」が中心になります。
一方、【リピーターを増やす】場合…
- LINE
- 接客/サービス
- 商品・料理
- 店舗体験
- 再来店のきっかけづくり
などが重要になります。
集客は「来店数」だけで判断しない
例えば、キャンペーンによって来店客数が増えても、値引きによって利益が大きく減っているなら、必ずしも良い結果とは言えません。
見るべきなのは、集客数だけではなく、売上・客単価・再来店・利益まで含めた結果です。
そのため、施策を始める前に「何を改善したいのか」を決めておきます。
集客方法:飲食店の“新規客“を増やす

新規客を増やすには、
まずお店の存在を知ってもらう必要があります。
- Googleマップ・MEO
- X
- TikTok
- チラシ
- 口コミ
- Web広告
- 店頭販促
- キャンペーン
店舗の立地や客層、業態に合わせて、効果が期待できる施策から取り組むことが重要です。
Googleマップ・MEOで近くのお客様を獲得する

飲食店と相性が良い集客方法の一つが、Googleマップです。
関連記事:Googleビジネスプロフィール活用法
「近くの焼肉店」「大阪 ランチ」「駅名+居酒屋」など、
お店を探している人に情報を届けられます。
Googleビジネスプロフィールでは、
- 店舗写真
- 営業時間
- メニュー
- 価格帯
- 口コミ
など店舗情報を確認するために利用されるのがメインです。
飲食店では「今から行ける店」を探しているユーザーも多いため、検索から来店までの距離が近いことが特徴です。
MEOについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
▶飲食店がMEO(Google対策)で上位表示をするために必要なことをまとめています。

Instagramで料理や店舗の魅力を伝える

Instagramは料理や店内の雰囲気など、視覚的な魅力を伝えやすいSNSです。
- 料理の写真
- 調理風景
- 新商品
- 店内の雰囲気
- スタッフ
- おすすめメニュー
- 季節限定商品
こういった部分は特に相性が良いコンテンツです。
ただし、フォロワー数だけを追いかける必要はありません。
重要なのは、投稿を見る → お店に興味を持つ → 店舗情報を確認する → 来店する
という流れをつくることです。
▶以下、Instagramで集客するためのポイントについて解説した記事です。

Xでリアルタイムの情報を発信する
Xは、日々の情報発信と相性の良いSNSです。
- 本日のおすすめ
- 新メニュー
- 空席情報
- 営業情報
- 限定商品
- イベント情報
Instagramが「見た目で魅力を伝える」ことに向いているのに対し、Xは日々の情報をリアルタイムで伝えやすいという特徴があります。
▶Xを飲食店で運用するためのポイントについて、詳しく知りたい方へ。

TikTokで動画を使って認知を広げる

TikTokでは、料理が完成するまでの様子や調理風景、スタッフの動きなど、写真だけでは伝わりにくい魅力を動画で見せることができます。
- 肉を焼く音
- 料理が完成する瞬間
- 盛り付け
- 調理の裏側
- 店舗スタッフの日常
- 人気メニューの紹介
再生回数だけを見るのではなく、
「動画を見た人が実際に店舗を知るきっかけになったか」
という視点も重要になります。
▶TikTokを飲食店で運用するときのポイントについて、詳しく解説した記事です。

チラシで近隣のお客様にアプローチする

オンライン施策が増えていますが、店舗周辺の住民や勤務者をターゲットにする場合、チラシも選択肢になります。
- 新店舗オープン
- ランチ開始
- 新メニュー
- テイクアウト
- デリバリー
- 季節限定商品
- 周年イベント
明確な来店理由がある場合に活用しやすい方法です。
チラシを作るときは、情報を詰め込みすぎず、
「誰に・何を・なぜ今来てもらいたいのか」
などを分かりやすく伝えることがポイントです。
▶チラシを配布して集客に向く店舗や、向かない店舗について知りたい方はこちら

口コミを増やして来店前の不安を減らす

飲食店を初めて利用する人にとって、口コミは店舗選びの参考になります。
- 料理
- 接客
- 店内の雰囲気
- 価格
- ボリューム
- 利用シーン
重要なのは、口コミの数だけを増やそうとするのではなく、
まず実際の店舗体験を良くすることです。
料理や接客などに問題がある状態で口コミだけを増やそうとしても、長期的な集客にはつながりにくくなります。
▶自店舗のGoogle口コミを増やすコツについて、まとめた記事もありますのでよければご覧ください。

集客方法:飲食店の“リピーター”を増やす

新規客を増やすだけでは、安定した店舗経営につながりません。
一度来店したお客様に、
と思ってもらうことが重要です。
リピート率を把握しておく

まずは、自分のお店にどれくらい再来店しているお客様がいるのかを確認します。
- 新規客が100人来店
↓ - そのうち30人が一定期間内に再来店した
↓ - 単純計算するとリピート率は30%になります。
リピート率を高めることで、新規客獲得のための集客に販促費用をかけるのを押さえつつ、売上が安定的に確保できます。
▶飲食店でリピート率を上げるための施策について、まとめた記事です。

顧客体験(CX)を高める

リピーターを増やすには、料理の味や価格だけでなく、「またこの店に来たい」と感じてもらえる体験づくりが重要です。
- 料理の提供スピード
- スタッフの接客
- 店内の雰囲気
- 注文のしやすさ
- 退店時の声かけ
来店前から退店後までの体験を一つひとつ見直して、
お店を利用してもらう価値を高めることが重要です。
小さな不満を減らし、記憶に残る良い体験を増やすことが、再来店につながります。
▶顧客体験(CX)について詳しくまとめた記事です。

LINEで再来店のきっかけをつくる

LINE公式アカウントは、一度来店したお客様と継続的につながるための手段として活用できます。
- 新メニューのお知らせ
- 季節限定商品の案内
- クーポン
- イベント情報
- 誕生日特典
- 再来店キャンペーン
こういった情報をユーザーに直接配信できるのがメリットです。
ただし、頻繁に配信すれば良いわけではありません。
「登録しておいてよかった」と思ってもらえる情報を届けることが重要です。
▶LINEを導入するメリットやデメリット、活用方法について知りたい方はこちら。

飲食店の販促アイデア

集客では、SNSや広告だけでなく、店舗内外の販促も重要です。
- 季節限定メニュー
- セットメニュー
- テイクアウト
- 店頭POP
- クーポン
- スタンプカード
- イベント
- 周年キャンペーン
- 紹介キャンペーン
ポイントは、単に「安くする」ことだけを販促にしないことです。
飲食店のキャンペーンを集客につなげる方法

キャンペーンは、新規客の獲得や再来店のきっかけづくりに使えます。
- オープン記念
- 周年記念
- 季節イベント
- 新商品発売
- 雨の日キャンペーン
- 平日限定
- 時間帯限定
- LINE会員限定
- SNSフォロワー限定
キャンペーンを実施するときは、「とりあえずお客様を増やす」ではなく、何を改善するためのキャンペーンなのかを決めます。
目的が変わればキャンペーンの内容も変わるため、自店舗にあったキャンペーンを行うべきです。
▶以下、飲食店で売上アップにつながるキャンペーン/イベントについてまとめています。

値引きだけに頼らない

10%OFFや100円引きなどの値引きは分かりやすい反面、
利益率を下げる可能性があります。
- 人気商品+ドリンク
- ランチ+デザート
- 家族向けセット
上記のようにただ値引きするのではなく、クロスセル(セット売り)によって通常価格よりも安くなり、客単価が上がる活用方法が望ましいです。
▶飲食店で客単価を上げる方法について、詳しく解説した記事です。

飲食店のSNS集客を成功させるポイント

SNSを始めたものの、「何を投稿したらいいか分からない…」
と頭を抱える店舗も少なくありません。
SNSごとに役割を決める
すべてのSNSで同じ投稿をするのではなく、それぞれの特徴を理解して使い分けます。
| SNS | 活用しやすい情報 |
|---|---|
| 料理・店舗・世界観 | |
| X | 日々の情報・リアルタイム情報 |
| TikTok | 動画・調理風景・店舗の魅力 |
| LINE | 再来店・キャンペーン・顧客との接点 |
重要なのは、SNSを運用すること自体を目的にしないことです。
「このSNSを使って、何を増やしたいのか」
目的を明確化することで、活用するSNSに違いがあります。
▶各SNSの得意分野や使い分けについて、詳しく解説した記事です。

フォロワー数だけを追わない
フォロワーが増えても、
来店につながらなければ店舗集客としては十分とは言えません。
- プロフィールへのアクセス
- 店舗情報の閲覧
- Webサイトへのアクセス
- 予約
- 問い合わせ
- 来店
- SNSをきっかけにした注文
こういった数字を日々追いながら改善を繰り返すことで、効果が最大限に期待できます。
「フォロワーが何人増えたか」だけではなく、「店舗にどんな変化があったか」を確認することが大切です。
飲食店の集客でよくある失敗

集客施策を増やしているのに、なかなか成果が出ない場合があります。
| よくある失敗 | 問題点 | 改善の考え方 |
|---|---|---|
| ①目的を決めずにSNSを始める | 「競合店がInstagramをやっているから」という理由だけで始めると、投稿すること自体が目的になりやすい。 | 「新規客を増やしたい」「ランチの認知を広げたい」「若い客層を増やしたい」など、SNSを使う目的を明確にする。 |
| ②割引・クーポンを出し続ける | 一時的な来店増加につながっても、通常価格での利用につながらなければ、長期的な集客にはなりにくい。 | 値引きだけに頼らず、商品の魅力・店舗の強み・再来店につながる仕組みを組み合わせる。 |
| ③販促施策を増やしすぎる | MEO、Instagram、X、TikTok、LINE、チラシ、広告などを同時に行うと、店舗スタッフの負担が大きくなる。 | すべてを一度に始めるのではなく、「今、一番弱い部分はどこか?」を考え、優先順位を決める。 |

失敗するパターンは上記の3つが大半です。
・目的の明確化
・再来店へ繋がる仕組みの形成
・優先順位を決めた施策を導入
順序立てて販促を行うことが失敗しないポイントになります。
▶クーポンで失敗しないための活用方法について。

飲食店の集客効果を測定する方法

集客施策は、やりっぱなしにしないことが重要です。
- 新規来店客数
- 新規客比率
- リピート率
- 来店客数
- 客単価
- 売上
- 予約数
- LINE登録数
- SNS経由の問い合わせ
- Googleマップからの行動
- 広告費
- キャンペーン利用数
こういったデータを数値化し、分析しながら施策と改善を繰り返すことが店舗の強みになっていきます。
実施 → 計測 → 改善 → 再実施のサイクルが重要です。飲食店の集客は「何から始めるか」が重要

飲食店の集客方法はたくさんあります。
しかし、重要なのは施策の数ではありません。
STEP1|現在の集客状況を確認する
まずは現在の店舗状況を確認します。
- 新規客はどれくらいいるか
- リピーターはどれくらいいるか
- どこから来店しているか
- 客単価はいくらか
- 平日と休日で差があるか
- 昼と夜で差があるか
STEP2|一番弱い部分を見つける
次に自分のお店の弱みを把握することが大切です。
| お客様の状態 | 起きている課題 | 見直す施策 |
|---|---|---|
| そもそも店を知らない | 店舗の認知が不足している | MEO・SNS・広告・地域販促 |
| 店は知っているが興味を持たれない | 店の魅力や強みが伝わっていない | メニュー・写真・SNS投稿・訴求内容 |
| 興味はあるが来店されない | 価格・場所・営業時間・メニューなどに不安がある | 店舗情報・メニュー・価格・口コミの改善 |
| 来店したが満足度が低い | 料理・接客・提供スピード・店内環境などに問題がある | 料理・接客・オペレーション・CXの改善 |
| 満足したが再来店しない | 再来店する理由やきっかけがない | LINE・会員施策・新商品・季節メニュー |
| 再来店はするが頻度が低い | 来店するタイミングや利用目的が限定されている | 来店動機の創出・キャンペーン・利用シーンの提案 |
| ファンになってもらえない | 店舗への愛着や「この店を選ぶ理由」が弱い | ブランドづくり・顧客とのコミュニケーション |
| 口コミ・紹介につながらない | 人に勧めたいと思うきっかけが少ない | CX向上・口コミ促進・紹介施策 |
STEP3|施策を一つずつ改善する
自分のお店の弱みを強化していくために、施策を導入していきますが、いきなり10個の施策を始めるのではなく、まず一つ取り組みます。
そして数字を確認し、改善します。
飲食店の集客では、「たくさんやる」より「効果を確認しながら継続する」ことが重要です。
飲食店の集客に関するよくある質問

Q.飲食店で一番効果的な集客方法は?
店舗の業態、立地、客層、価格帯などによって異なります。
そのため、「すべての飲食店に効果がある一つの集客方法」があるわけではありません。
まずは自店舗の顧客が、「どのようにお店を知っているのか」を確認することから始めましょう。
飲食店のSNSは全部やったほうがいい?
必ずしも全部やる必要はありません。
スタッフの人数や更新できる頻度を考え、自店舗と相性の良いSNSから始める方法があります。
飲食店は広告を出したほうがいい?
広告は選択肢の一つですが、広告を出せば必ず利益が増えるわけではありません。
広告費だけでなく、広告経由の来店数、客単価、再来店なども含めて判断しましょう。
集客してもリピーターが増えません
集客施策だけではなく、来店後の体験を確認してみましょう。
料理、接客、提供時間、価格、清潔感、店内の居心地など、再来店を妨げている要因がないか確認することが重要です。
まとめ|飲食店の集客は「新規→来店→リピート」で考える

飲食店の集客方法には、
- MEO
- X
- TikTok
- LINE
- チラシ
- 口コミ
- キャンペーン
- Web広告
など、さまざまな方法があります。
ただし、集客施策を増やすこと自体が目的になってはいけません。
重要なのは、
認知 → 興味 → 来店 → 満足 → 再来店という流れをつくることです。
新規客を増やすだけではなく、来店したお客様に満足してもらい、再び来店してもらう。
そして、その結果を数字で確認して改善する。
この繰り返しによって、集客を一時的な施策ではなく、店舗の仕組みにしていくことができます。
「何をやればいいか分からない」ときこそ、まずは自店舗の集客状況を整理して、
「今、一番弱いところはどこなのか?」
を考えてみてください。
集客は、やみくもに施策を増やすよりも、課題に合った方法を一つずつ改善していくことが大切です。





「またこの店に行きたい!」