飲食店経営者や店長からよく聞く悩みです。
近年は人手不足が深刻化しており、多くの飲食店が採用に苦戦しています。
そのため、
- 求人媒体を増やす
- 求人広告費を上げる
- 求人原稿を書き直す
といった対策を行う企業も少なくありません。
しかし、それでも応募が増えないケースがあります。
私は飲食業界で12年以上、店長やエリアマネージャーとして採用や人材育成に関わってきました。
その経験から言えるのは、
採用がうまくいかない原因は求人媒体ではないことが多い
ということです。
この記事では、飲食店の採用がうまくいかない本当の理由を現場目線で解説します。
求人を出しても応募が来ない時代になった

以前は、求人を掲載すれば応募が集まる時代でした。
しかし現在は違います。
求職者は、給与だけでなく…
- 働きやすさ
- 人間関係
- キャリアアップ
- 企業の将来性
なども比較しています。
つまり、求人広告だけでは選ばれない時代になったのです。
原因① 職場環境に問題がある
最も多い原因です。
例えば、
- 店長が常に怒っている
- 人手不足が慢性化している
- 残業が多い
- 休みが取りづらい
といった状態です。
仮に採用できても、すぐに辞めてしまいます。
原因② 定着率が低い
採用がうまくいかない店舗ほど、離職率が高い傾向があります。
つまり、採用の問題ではなく、定着の問題です。
▶正社員が定着しない理由について解説した記事です。

原因③ 店長育成ができていない
現場で最も影響が大きいのは店長です。
どれだけ良い制度があっても、店長次第で職場環境は変わります。
- 教育ができない
- コミュニケーションが苦手
- 感情的に指導する
上記のような店長の店舗では、人は定着せず離職率が高いです。
原因④ 求人内容と実態が違う
求職者は入社後に必ずギャップを感じます。
例えば、
①「残業少なめ」と書いているのに、
➥実際は毎日残業がある。
②「働きやすい環境」と書いているのに、
➥現場は人手不足。
これでは信頼を失います。
原因⑤ 企業の魅力が言語化できていない
意外と多いのがこれです。
経営者に…
「あなたの会社の強みは何ですか?」
と聞くと答えられないケースがあります。
求職者は、給与だけで会社を選びません。
- どんな人が活躍しているのか
- どんなキャリアを描けるのか
- どんな文化があるのか
こういった会社の内情を知りたいのです。
採用に強い飲食店の特徴

採用に強い飲食店の特徴について、以下の表をご覧ください。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 定着率が高い | まず離職率の改善に取り組み、人が辞めにくい職場をつくっています。 |
| 教育制度がある | マニュアルや研修が整備されており、新人が安心して成長できる環境があります。 |
| 店長育成ができている | 現場責任者の教育にも力を入れ、店舗運営の質を高めています。 |
| キャリアパスが明確 | 昇格基準や将来のキャリアが見え、長く働くモチベーションにつながっています。 |
求人媒体は最後の手段
多くの企業は、応募が来ないと「媒体を変えよう」と考えます。
しかし、職場環境が改善されていなければ結果は変わりません。
例えるなら、
穴の空いたバケツに水を入れ続けるようなものです。
まずは穴を塞ぐ必要があります。
▶採用コストをかけても人手不足が解決しないお店について、詳しくまとめた記事です。

現場経験者が感じる本当の原因

採用に成功している企業を見ると、
共通していることがあります。
それは…
採用活動よりも職場づくりに力を入れていることです。
結果として、社員紹介や口コミで応募が増えています。
一方で、採用だけにお金をかける企業は苦戦しています。
▶教育を仕組み化して解決したい方向けの記事です。

まとめ

飲食店の採用がうまくいかない原因は、
求人媒体や求人原稿だけではありません。
むしろ、
- 職場環境
- 定着率
- 店長育成
- 教育制度
- キャリアパス
などの“内部要因”が大きく影響しています。
これからの採用は、
「どう募集するか」よりも
「なぜ働きたいと思ってもらえるか」が重要です。
求人を改善する前に、まずは職場そのものを見直すことが、
採用成功への近道になるでしょう。




「求人を出しても応募が来ない」
「求人媒体を変えても効果がない」
「採用費ばかり増えている」