飲食店チラシの作り方|反応率を高めるポイントを解説

飲食店の集客にチラシを活用したいものの、

「実際チラシって効果があるの?」

「何を載せればいいのかわからない」

「チラシを配っても来店につながらない」

「おしゃれなデザインにしたのに反応がない」

「どのエリアに配ればいいのかわからない」

「チラシの効果をどう測ればいいかわからない」

このように悩んでいる店舗も多いのではないでしょうか。

飲食店のチラシは、単に店舗情報やメニューを掲載するだけでは十分な集客効果を期待できません。

重要なのは、「誰に」「何を伝え」
「どんな行動をしてもらうのか」まで設計することです。

この記事では、飲食店のチラシを作る際の基本的な考え方から、反応率を高めるデザイン、掲載すべき情報、配布方法、効果測定まで詳しく解説します。

飲食店のチラシは「情報を伝えるもの」ではなく「行動を促すもの」

飲食店のチラシを作るとき、よくあるのが…

  • 店舗名
  • 住所
  • メニュー
  • 営業時間

などの情報をたくさん掲載してしまうことがあります。

しかし、情報量が多いからといって、来店につながるとは限りません。

チラシを見る人が最終的に知りたいのは、
「この店に行く理由があるか」ということです。

「ランチ営業しています」

と伝えるだけでは、来店する理由としては弱いかもしれません。

「平日限定|1,000円で選べるランチ+ドリンク付き」

であれば、具体的なメリットが伝わります。

「9月30日まで」

など期限を設ければ、
「今行ってみよう」という行動につながりやすくなります。

チラシでは、店舗情報を羅列するのではなく、興味を持つ → 内容を理解する → 行ってみたいと思う → 来店するという流れを意識することが大事です。

実際にチラシを配って効果がある飲食店は?

時代の流れからWEB広告やSNSを利用するのが主流になりつつあります。

現代でも「チラシで販促効果はどうなの?」問われると、
場所や条件は限られるが“ある”というのが結論です。

チラシとの相性がいい飲食店を10項目で判定

チェック項目該当点数
店舗周辺の住民が主な顧客□+2
徒歩・自転車圏内からの来店が多い□+2
SNSのフォロワー・リーチがまだ少ない□+2
Googleビジネスプロフィールからの認知が少ない□+1
小規模店舗である□+1
新規オープン・リニューアル直後□+2
ランチ・テイクアウトがある□+2
ファミリー・主婦・シニアなど地域住民がターゲット□+2
クーポンや限定商品など「来店理由」を作れる□+1
店舗周辺に住宅が多い□+2
点数チラシとの相性判断
14~17点★★★★★積極的に検討
10~13点★★★★☆テストする価値あり
6~9点★★★☆☆条件次第で検討
0~5点★★☆☆☆SNS・MEOなどを優先

※「チラシを配れば必ず成果が出る」という基準ではなく、
チラシという媒体との相性を判断するための実務的な目安です。

地域密着型かつ中高年がターゲットで、
小規模な店舗であればチラシで販促効果が出やすいです。

matsu
matsu

また自社完結で自宅配送まで可能なビジネスモデルの場合…

Uber Eatsや出前館など、店舗によっては高額な手数料になります。

そのためチラシで地域住民にアプローチするほうが、利益率的にも向いています。

飲食店チラシを作る前に決める3つのこと

いきなりデザインを始めるのではなく、
最初にチラシの目的を決めます。

1.誰に配るのか

まず考えるのはターゲットです。

  • 近隣の主婦
  • 会社員
  • 学生
  • ファミリー
  • シニア
  • 観光客
  • 女性グループ など

同じ飲食店でも、
ターゲットによってチラシの内容は変わります。

例えばファミリー向けなら、

  1. 子ども向けメニュー
  2. 駐車場
  3. 座席
  4. ファミリーセット

などが重要になります。

一方、会社員向けのランチなら、

  1. 価格
  2. 提供時間
  3. 店舗までの距離
  4. テイクアウト
  5. ランチ営業時間

などが重要です。

「誰にでも来てほしい」というチラシは、結果的に誰にも強く響かないことがあります。

重要なのは地域特性も見ながら、
「誰に何を訴求するか」まで具体的に的を絞るということです。

2.何を目的にするのか

チラシを配る目的も明確にします。

  1. 新規顧客を増やす
  2. 新店舗を知ってもらう
  3. ランチの利用を増やす
  4. 平日の集客を増やす
  5. 閑散時間帯を埋める
  6. 新商品を販売する
  7. テイクアウトを増やす
  8. リピーターを増やす
  9. LINE公式アカウントへ誘導する

このように目的が違えば、チラシの内容も変わります。

例えば「新規顧客獲得」が目的なら、店舗の存在を知ってもらうことに加えて、初回来店のきっかけを作る必要があります。

3.来店後にどうしてほしいのか

チラシでは「来店してもらう」だけをゴールにする必要はありません。

  1. チラシを見る
    ↓
  2. 店舗へ来店
    ↓
  3. 商品を購入
    ↓
  4. LINE登録
    ↓
  5. 再来店

という流れを作ることもできます。

特に飲食店では、新規顧客を1回呼ぶだけではなく、2回目、3回目の来店につなげる仕組みまで考えることが重要です。

反応率を高める飲食店チラシの作り方

販促効果の高いチラシの作り方について、解説していきます。

1.一番伝えたいことを大きくする

チラシを見た人が最初に理解できる情報は限られています。

そのため、「このチラシで一番伝えたいことは何か?」を決めましょう。

であれば、「モンブラン」をチラシの中心にします。

新発売
この秋、食べておきたい「モンブラン」

店舗名や住所を大きくするよりも、
来店する理由になる情報を目立たせることがポイントです。

2.写真で商品の魅力を伝える

飲食店のチラシでは、文章よりも写真が重要です。

  1. 料理のシズル感
  2. ボリューム
  3. 食材
  4. 盛り付け
  5. サイズ感
  6. 食べるシーン

などが伝わる写真を使用しましょう。

ただ料理を置いて撮影するだけではなく、
「食べてみたい」と思える写真を意識します。

  1. ハンバーガーなら、具材の断面が見える写真。
  2. スイーツなら、クリームやソースなど質感が伝わる写真。
  3. 焼肉なら、焼いている瞬間の写真。

商品によって、魅力が伝わる構図は異なります。

3.キャッチコピーは「商品名」だけにしない

「自家製ハンバーグ」

「おすすめランチ」

「季節限定スイーツ」

上記のような情報だけの場合、
商品の特徴が十分に伝わらないことがあります。

肉汁あふれる、焼きたてハンバーグ

午後のご褒美に。季節限定チーズケーキ

忙しい日のランチに、10分で楽しめる最高の定食

など、商品を購入することで得られる価値を伝えると、目に留まりやすくなります。

「安い」だけに頼らないチラシにする

飲食店のチラシでは、

「10%OFF」

「100円引き」

「半額」

などの値引きを使う方法があります。

もちろん価格訴求は強力ですが、毎回値引きに頼ると、「安いから行く店」になってしまう可能性があるので注意するべきです。

そのため、値引き以外の魅力も組み合わせましょう。

  1. 期間限定
  2. 数量限定
  3. 新商品
  4. 地域限定
  5. 季節商品
  6. 看板商品
  7. 人気No.1
  8. 店舗限定
  9. 特別セット

特に飲食店では、「今行く理由」を作ることが重要です。

クーポンを付ける場合のポイント

チラシにクーポンを付ける場合は、
条件を複雑にしすぎないことが重要です。

チラシ持参でドリンク1杯無料

のように、利用条件を簡単にするほうがいいです。

3,000円以上のお会計で利用可能
他クーポンとの併用不可
平日のみ利用可能
17時以降のみ
1組につき1枚まで

このように条件が多くなると、利用するハードルが上がります。

店舗側の利益も考える必要がありますが、「お客様が一目で利用条件を理解できるもの」にしたほうが、来店に繋がりやすいです。

チラシのデザインで意識したいポイント

チラシのデザインで意識したいポイントについてです。

情報を詰め込みすぎない

チラシを作るときにありがちなのが、情報の詰め込みです。

「あれも伝えたい」「これも載せたい」と考えるほど、文字が小さくなります。

結果として、何を伝えたいチラシなのかわからない状態になってしまいます。

メイン商品
↓
商品の魅力
↓
価格・特典
↓
店舗情報
↓
来店・予約への導線

というように情報に優先順位を付け、作成するべきです。

色を使いすぎない

色をたくさん使えば目立つとは限りません。

飲食店のブランドイメージに合わせて【基本となる色】を決め、その中で強調したい部分だけ色を変えるほうがまとまりやすくなります。

  1. 高級店 → 黒・白・落ち着いた色
  2. カフェ → ナチュラルカラー
  3. ファミリー向け → 明るく親しみやすい色
  4. 焼肉店 → 力強い色
  5. スイーツ店 → 柔らかい色

など、業態やターゲットに合わせます。

チラシの「視線の流れ」を考える

チラシは、掲載する情報だけでなく「どの順番で見てもらうか」も重要です。

①キャッチコピー
↓
②商品写真
↓
③商品の魅力・価格
↓
④特典
↓
⑤店舗情報
↓
⑥予約・来店への導線

特に重要なのが、「何を見せて、最後に何をしてもらうのか」です。

  1. 予約を増やしたいなら予約ページ。
  2. LINE登録を増やしたいならLINE。
  3. Instagramを見てもらいたいならInstagram。

目的に合わせて、チラシからの導線を設計しましょう。

QRコードを活用する

紙のチラシだけで情報を完結させる必要はありません。

QRコードを活用すれば、

  • 予約ページ
  • Googleマップ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Webサイト
  • メニュー
  • キャンペーンページ

などへ誘導できます。

ただし、QRコードを複数掲載しすぎると、どれを読み取ればいいのかわかりにくくなるので、情報は絞るのをオススメします。

飲食店チラシの配布方法

以下、チラシの配布方法と違いについてです。

配布方法特徴向いている店舗・目的
ポスティング店舗周辺の住宅に直接配布できる地域密着型・新規顧客獲得
新聞折込新聞と一緒に広いエリアへ配布できるファミリー層・シニア層向け
店頭配布店舗周辺で直接チラシを渡せる新規オープン・キャンペーン告知
店内設置来店客に次回利用を促せるリピーター獲得・新商品告知
近隣店舗への設置周辺店舗から地域住民へアプローチできる地域密着型店舗
イベント・催事で配布来場者に直接アピールできる新規顧客獲得・認知拡大
商品・テイクアウト袋への同封商品を購入した人に確実に届けられる再来店促進・キャンペーン
DM・郵送特定の顧客へ直接届けられる既存顧客・休眠顧客の掘り起こし

チラシを配るエリアは「広ければいい」わけではない

チラシはできるだけ広いエリアに配ればよいわけではありません。

飲食店では、商圏(店舗からの距離)が重要になるケースが多いためです。

  • 徒歩圏内の顧客が中心の店舗であれば、店舗周辺を重点的に配布します。
  • 車で来店する顧客が多い店舗なら、駐車場の有無や幹線道路からのアクセスなどを考慮して配布エリアを設定します。

まずは、「普段どこからお客様が来ているのか」を確認しましょう。

POSや予約データなどで顧客の居住エリアを確認できれば、チラシの配布エリアを決める参考になります。

チラシの効果測定を必ず行う

チラシでありがちな問題が、
「何枚配って、何人来店したのかわからない」という状態です。

これでは、チラシが成功したのか判断できません。

そのため、チラシには効果測定できる仕組みを入れます。

クーポンコードを設定する

チラシにクーポン限定のコードを設定します。

チラシ限定「TENNMEI09」

会計時にコードを確認すれば、チラシ経由の利用者数を把握できます。

配布エリアごとにコード番号を分けると、
「どのエリアからの来店か」まで数字で追うことが可能です。

QRコードを分ける

少し手間ですが、
配布エリアごとにQRコードを変える方法もあります。

  1. Aエリア
  2. Bエリア
  3. Cエリア

異なるQRコードを用意することで、どのエリアからアクセスが多かったのかを比較できます。

配布前後の数字を比較する

チラシ配布前と配布後で、

  • 売上
  • 客数
  • 新規客数
  • クーポン利用数
  • 客単価
  • LINE登録者数
  • Webアクセス
  • 予約数

などを比較します。

ただし、売上だけで判断するのではなく、
目的に合った指標を見ることが重要です。

チラシの反応率を計算する

チラシの効果を見るときは、反応率を計算してみましょう。

10,000枚配布して、

100人がクーポンを利用した場合、

100 ÷ 10,000 × 100 = 1%

反応率だけで良し悪しを判断するのではなく、

「いくら使って、いくら売上・利益につながったのか」

まで確認しておくと、次の販促にも生かせます。

チラシは「売上」ではなく「利益」で評価する

チラシ制作・印刷・配布での【費用が10万円】で、

チラシ経由の【売上が30万円】の場合…

一見すると…
「30万円売れたから成功」と思うかもしれません。

しかし、原価や人件費などを考慮すると、利益がほとんど残っていない可能性があります。

そのため、チラシ経由売上 − チラシ経由で発生した費用という視点で評価することが重要です。

さらに初回利用か、リピートなのかを見ることができれば…

①「普段来ている人が来ただけ」

②「新規のお客様を呼べた」

など、見込み客の発掘ができた施策であったかの判断もできます。

反応が悪かったチラシは「配布数」ではなく「内容」を改善する

チラシを10,000枚配って反応が悪かった場合、
「もっと大量に配ろう」と考えるのはおすすめできません。

  1. キャッチコピー
  2. 商品
  3. 写真
  4. 価格
  5. 特典
  6. 配布エリア
  7. ターゲット
  8. 配布時間
  9. 来店までの導線

上記の内容に問題があったのかを考えるべきです。

結果問題がある可能性が高い場所改善するもの
見られない認知デザイン・配布方法・配布エリア
見られるが来店しない興味・行動商品・価格・オファー・訴求内容
来店するがリピートしない店舗体験・再来店商品・接客・顧客体験・再来店施策

内容を変えて同じエリアで再度チラシを配ると、
反応が違うことも多々あります。

飲食店チラシのチェックリスト

最後に、チラシを作成・配布する前に確認してみましょう。

チェック項目確認
ターゲットが明確になっている□
チラシの目的が明確になっている□
一番伝えたい商品・情報が明確になっている□
商品写真が魅力的に見える□
キャッチコピーで商品の魅力が伝わる□
価格がわかりやすい□
来店するメリットがある□
情報を詰め込みすぎていない□
店舗名・住所・営業時間が正確□
QRコードが正しく読み取れる□
来店・予約までの導線がある□
配布エリアがターゲットに合っている□
クーポンなど効果測定の仕組みがある□
配布後の数字を確認する予定がある□

まとめ|飲食店のチラシは「デザイン」より「設計」が重要

飲食店のチラシを作るとき、
「おしゃれなデザイン」に目が行きがちです。

もちろんデザインは重要ですが、
それだけで集客できるわけではありません。

重要なのは…

誰に配るのか?

何を伝えるのか?

なぜ来店するのか?

どんな行動をしてほしいのか?

どうやって効果を測定するのか?

まで設計することです。

特に飲食店では、チラシを配って終わりにするのではなく、

チラシ → 来店 → 商品購入 → LINE・SNSなどへの接点 → 再来店

という流れを作ることで、
1回限りの集客から継続的な顧客づくりにつなげられます。

「何枚配ったか」だけではなく、何人が来店し、どれだけ売上・利益につながったのかまで確認しながら改善していきましょう。

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